加工技術TECH
表面処理
表面処理
成型後の素材に耐久性・特殊な性質・装飾性などを付加するためのものです。 コーティングでツヤを出したり滑りを良くしたり、 抗菌などの衛生的・生物学的な機能も付加することができます。 見た目や特性がこの工程で一変することも珍しくありません。 表面を塗料でカラーリングするものから、化学反応を利用したものや 電気分解によるものまで、その種類は多岐にわたります。
スプレー塗装
皮や毛,樹脂などの柔軟材を回転させながら 加工物の表面に押し付ける研磨方法。 表面を微量除去したいときに用いる。 加工液をかけながら行う湿式となにもかけない乾式がある。 ボールねじの場合は乾式が用いられている。 材質、形状等によって使用するバフは異なります。 また、面粗さ、最終的に必要な光沢によっても異なります。
クロメート
主に亜鉛・アルミニウム・マグネシウムなどに施される表面加工処理です。 金属を特殊な溶液中に漬し表面に金属塩被膜を生ぜしめることで溶解させ、 金属表面を自己修復による皮膜生成により装飾し、 同時に化学研磨を行うことが出来ます。
亜鉛メッキ
亜鉛メッキは、鉄材の防錆処理の一種で、 表面に亜鉛の合金層を形成し表面からの浸食を防ぐ作用があります。 クロメート処理等と組み合わせることで外観性を向上させられるため、 装飾にも使用されます。
アルマイト
アルミニウムを強酸液に漬けこむことで 表面に薄い酸化皮膜を生成させる技術です。 酸化皮膜は別名アルミナと呼ばれ 多彩なカラーコーティングが可能なだけでなく、 外傷に対しての強度も高く日用品・各種のパーツ等に利用されています。
粉体塗装
塗装の際に触媒を使用せず、 塗料の性質に応じて添加材を配合し接着する粉末の塗料です。 装飾用に用いられるだけではなく、 表面からの浸食を防ぐ作用も期待できます。
焼付塗装
主に鉄・アルミステン・亜鉛・アルミなど 塗料となるアクリル・メラミンを塗装の後に専用の加熱炉・ヒートガン等で強熱し焼き付け乾燥する。 熱硬化反応させる塗装法で、乾燥のムラが少なく非常に強固な塗膜が形成できる特徴がある。
電着塗装
水溶性塗料を入れた容器に加工対象を漬け込み、 これに電流を通して静電気を利用することで塗装を施す技術です。 均一な塗装が出来るだけでなく、高い耐食性が期待できます。
バフ研磨
皮や毛,樹脂などの柔軟材を回転させながら 加工物の表面に押し付ける研磨方法。 表面を微量除去したいときに用いる。 加工液をかけながら行う湿式となにもかけない乾式がある。 ボールねじの場合は乾式が用いられている。